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しばらくしてから自分の中で整理できた、といよりも正確には各種のいろんな感想ブログをみてまわって思い直したことなどをつらつらと。
そもそもそんな風にかいている時点でぼくの中のファーストインプレッションではないけどもね。

アキレスと亀は普通に展開する映画である。
ただ、「TAKESHI’S」と「監督・ばんざい」との北野武三部作であることを念頭においてないスルーしてしまうような見方をしてしまうかもしれない。起承転結でハッピーエンドを期待する映画ばかりみていると流してしまうような、簡単にいえばハリウッド的大作よりは日常的映画のような、淡々とした話。わかりやすくストーリーの解説や謎解きをしてくれる登場人物もいないので、自分で感知しないとただのシーンというものしか残らない。

絵を描くことしか出来ない少年が、一枚も売れない青年画家になり、恋というより、一心に支えてくれる相手に支えられて、自分を見つけられないまま絵を描く中年になり、映画の最後が訪れる。

アキレスと亀はギリシャ? かなにかの哲学者のパラドックスで、アキレスは亀に永遠においつけないというもの。整数ではなく0.00001みたいに刻んでいくと永遠にアキレスは亀においつけない。

映画の最後でアキレスが亀においつけたというわけなんだけど、それが何かは観た人のお楽しみということで。

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